ネタ記事です。
変異株の感染が拡大しています。こんな情勢なので、あまり動き回るのもどうかと思うので、エア旅をしてみようかと思います。
で、前から考えていた企画をやってみることにします。
それは、
2021年1月14日、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県に緊急事態宣言が発令!緊急事態宣言が出ている都県を通らずに群馬県館林市から茨城県古河市へ移動する!
です。
概論
まず、時系列を整理します。
2021年1月7日 首都圏1都3県に緊急事態宣言発令
1月7日に、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に緊急事態宣言が発令されました。
2021年1月14日 7府県に追加で緊急事態宣言発令
1週間後の1月14日に、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、そして栃木県に緊急事態宣言が追加発令されました。
ここで地図を見てみます。
赤いところが緊急事態宣言が発令された地域です。
群馬県と茨城県は微妙に隣接していません。
まさにこのブログのタイトルみたいな地図ですが、渡良瀬遊水地の周辺では群馬県、埼玉県、栃木県、茨城県の県境が入り組んでいます。ですが、群馬県と茨城県と直接移動することはできません。必ず埼玉県か栃木県内を通過する必要があります。
館林市から古河市への移動にこういうルートは取れません。
このようにぐるっと回り込まなければならない。これを実際にやるとどうなるのか、検証していきます。
ルールは、
公共交通機関として、鉄道と路線バス・コミュニティバスを利用する。鉄道は特急・新幹線は利用しない。
移動日は栃木県に緊急事態宣言が発令された初日の2021年1月14日(木)とする。ただし、時刻表は、現在のものを使用する(乗換アプリで遡れないため)。
エア旅なので、実際に移動していませんが、写真は過去に訪れた時に撮影したものを使用します。なので、昼なのに夜だったり、夜なのに昼の写真だったりしますが、気にしないでください😅
群馬県内の移動
まずは群馬県から新潟県への移動、水上駅を目指します。
館林駅から群馬県内の移動は東武線を利用しますが、ふつーに乗ると栃木県に行ってしまうので、初手は小泉線です。東武線については、以下の記事にまとめてあります。
館林駅から東武小泉線で東小泉を経て太田駅に出ます。太田駅からは東武伊勢崎線で移動。
伊勢崎駅でJR線に乗り継ぎます。
新前橋駅で上越線に乗り換え。水上駅に向かいます。
水上駅に到着。群馬県から新潟県への移動は、水上駅から先の列車の本数が少ないのが難点です。それと、冬は雪が降ると遅延や運休がよく発生します。難所なんですね。
ここまでの移動です。すでに2時間半近く経過しています。ふつーに古河駅を目指していればとっくに着いてますね😅
新潟県から福島県へ
水上駅から新潟県を経由して福島県に移動します。
新潟県から福島県への移動は只見線か磐越西線の2通りありますが、只見線は本数が少なくて連絡が悪いため、今回は磐越西線を利用します。
長岡駅で乗り継ぎです。
新津駅で磐越西線に乗り換えです。電化されていない路線なので気動車です。遠くに来たなあ。
2時間半ほどかけて会津若松駅に到着です。
出発して8時間で福島県まで移動できました。って先行きが思いやられます😅
水戸へ
福島県まで来たので、次はようやく茨城県に向かいます。
会津若松から郡山に向かいます。すぐ快速列車が出るので、それに乗ります。
郡山駅までは1時間ほどで到着。福島県最大の都市のひとつです。
ここからの移動が問題。
東北本線に乗れば、古河駅には行けるのですが、途中栃木県内を通過します。なので東北本線は使えません。残るは、磐越東線からいわき駅経由で常磐線で水戸に出るか、水郡線で水戸に出るかの選択です。乗換アプリで見るとどちらも水戸到着は同じくらいなので水郡線を利用することにします。(2021年1月の時点では水郡線は台風の被害で一部区間不通、代行バスの運行でしたが、それも考慮すれば常磐線で移動するのが良いでしょう)
水郡線はゆっくり走るとてものどかな路線です。
3時間ほどで水戸駅に到着。時刻は19時を回っています。実は今日中に古河駅にたどり着くのは不可能なので(後述)、水戸で一泊します。水戸駅周辺には宿泊施設はたくさんあるので泊まるには便利な街です。
駅ビルに地ビールを飲めるお店があるので、夜はそちらに🍺
常陸野ブルーイングの樽出しビールをいただきます。最高ですね。
古河駅へ向かうが
翌日2021年1月15日(金)です。わざわざ日付を記したのは、曜日が大事なので。
水戸線で古河駅に向かうのですが、ふつうに乗ると小山駅で東北本線に乗り換えとなるのですが、それでは栃木県に入ってしまいます。なので、別の移動を考えなければなりません。ひとまず、結城駅まで移動します。
結城駅の写真がなかったのですが、結城市で行われた結市の写真が出てきたのでそれを貼っておきます。結城は古い町並みが残っていて、散策すると楽しい街です。
古河駅までの最後の試練
さてここから、どうするのかというと、 結城市巡回バスに乗ります。いわゆるコミュニティバスですね。これで結城市内を移動し、古河駅行のバスに乗り継ぎます。
結城市巡回バスは無料で利用できます。いくつもルートがありますが、「江川Bルート」を利用します。
ひとつ落とし穴が。この江川Bルートは火曜日・金曜日・土曜日のみ運行されます。他の曜日は利用できません。いろいろ調べたのですが、他の曜日に古河駅に行くのはかなり歩く必要があります。なので、館林から古河に行くときは火曜日・金曜日・土曜日の前日に出発することにしましょう。
なぜ前日なのかというと、江川Bルートの時刻表を見ればわかります。
江川Bルートの時刻表です。結城駅北口発の下り線を見てみます。始発が9時40分、最終が17時25分発です。つまり、水戸駅に19時すぎに到着した時点ですでに最終のバスはとっくに出た後ということです。ということで館林駅から古河駅の移動には2日かかってしまうのでした。さらに週3日の運行なので、出発は月・木・金曜日にしなければならないということです。いやー大変だ😣
説明が長くなりました。では巡回バスに乗って移動します。
七五三場公民館前です。「七五三場」と書いて「しめば」と読みます。
ここからが最後の試練です。
近くに古河駅行のバス停があるのですが、このバスの本数が極めて少ないのです。
5時43分、8時0分、18時32分発の3本のみ。うち、午前中の2本は結城市巡回バスから乗り継ぐことは不可能です。さりとてここで夕方まで待つのはしんどすぎる😣
ということで、歩きます。
諸川バス停まで出れば、本数が多くなるんですね。七五三場バス停からバス停4つぶんを徒歩で移動します。
七五三場バス停から諸川バス停まで徒歩で21分。歩けない距離ではないです。この間を歩くことでなんとか午前中に古河駅に到着することができます!
11時18分古河駅に到着!まる1日以上かかりましたが、なんとかたどり着けました。
かかった交通費は12,200円!その他に宿泊費などがかかります。
いやー大変でした😣旅してないですけど😅
やってみて
これを実際にやる人はいないと思いますが、本当にやったら、感染リスクがむしろ上がってしまいますよね。緊急事態宣言の地域を通過したほうがずっと短時間(1時間もかからない)で済むし、密になるわけでもないので、感染の心配はずっと低いと思います。
なので、杓子定規な「県境を越える移動は自粛!」にどれだけの意味があるのか、やはり疑問には思います。
安全は自分の頭で考えて確保するしかないのでしょう。
あまりまとめにもなっていませんが、気をつけて日々の生活を送りたいと思います。