加須市はうどんの街として最近は知名度を上げてきています。加須のうどんは適度なしなやかさがあって私も大好きなのですが、9月に加須産小麦100%使ったうどんを出すお店がオープンしたという情報を耳にしたので、行ってきました。
みょうとううどん
お店の場所は加須市内から離れています。旧大利根のほうですね。加須市内から行く場合は、北に向かい、樋遣川公民館のところの交差点を右折、しばらく道なりに進むと左手にあります。人気ラーメン店の心羽と同じ道沿いです。
「加須産小麦 あやひかり使用店」ののぼりが立っています!加須市も地元産の小麦を売り出しているんですね。我らが館林にはまだ「百年小麦」のお店は無いので、加須市のほうが先を行っていると言ってよいと思います。加須市が先行している理由は他にもあるのですが、それは後述します。
『当店一押し 加須産地粉「あやひかり」使用 肉ネギ汁うどん(鰹だし割汁付き)』とあります。
気持ちいいほどの地粉オシです!
まずはやっぱりお店のオススメをいただきたいてみたいですね😁
店内は、テーブル席と窓際にカウンター席、奥に座敷もあったかもしれません。窓際席に案内されました。隣席との境にアクリル板が置かれています。これで飛沫が飛ぶのをふせいでいます。安心感があっていいですね。
メニューです。当店一押しの「肉ネギ汁うどん」、やみつき「カレーうどん」こだわり玉子の「あつもり玉子うどん」、それにシンプルな「ざるうどん」。
左側に「当店のうどんは固めに茹でております。柔らかめは、お伝えください」と書かれています。
右の方に「やわらかいうどんが好きな方」向けに
- やわ「やわらかい」
- あつもり「あたたかい」
- あつやわ「一番やわらかい」
と、3種類のやわらかいオプションも用意されています。
これに興味が出ました。埼玉県のうどんは、武蔵野うどんや熊谷うどんが、けっこう硬い麺なんですよね。コシというよりもボキボキした歯ごたえを感じるようなうどんがあります。加須うどんはそれとは一線を画した、館林のうどんに近いしなやかなコシが特徴なんですが、それとは異なるうどんを提供しているようです。
はたしてそれが、武蔵野うどんや熊谷うどん的なうどんなのか、違うのか、興味が湧きます。
お店一押しの「肉ネギ汁うどん」です。硬さはデフォルトです。たしかに加須のうどんとはちょっと違う雰囲気がします。肉ネギ汁がいい塩梅ですね。その奥にあるのが鰹だし割汁です。うどん屋さんで割汁がつくのも珍しいですね。
麺を見てみましょう。見るからにしっかりしたコシの麺です。店主の方は讃岐うどんの経験があるそうです。そう言われてみると讃岐うどんぽくもありますね。食べてみると武蔵野うどんや熊谷うどんとは異なる硬さ、というかコシを感じます。たしかに讃岐うどんの影響をかんじました。加須の人のうどんの好みも汲んでいるんじゃないかと思うほど絶妙な硬さとしなやかさが両立した麺です。きっと地粉のあやひかりの特徴を活かした麺なのでしょう。すばらしいと思いました。
甘じょっぱいつけ汁がこのコシの強い麺によく合っています。オープンして間もないのに人気店になっている理由がわかります。
これは館林の「百年小麦」関係者にも食べてほしいうどんだと思います。
食べ終えて、近くの道の駅「童謡のふる里 おおとね」に寄ってみました。
こちらの道の駅では加須産小麦の地粉を販売しています。地粉が誰でも買えるんですね。これも館林の「百年小麦」ではまだ実現していない点です。
さらに加須の地粉のすごいところは、薄力粉・中力粉・強力粉、すべて買うことできるということです。これは本当にすばらしいことです。うどんから、ラーメン、お好み焼き、パン、なんでも作れます。
入手が容易になれば、それを使って誰も自由に料理を作ることができます。そうすることで地粉の特徴・長所含めて理解することができます。そこから地粉にあった料理・調理方法が確立されていきます。
地粉を育てようとするならば、まずはここから始めるべきだと思います。試してみて、食べてみてなんぼですからね。
館林の「百年小麦」を広めようとするならば、加須の地粉・うどん店の取り組みは大いに参考になると思います。ぜひ加須に行ってみてください😁
店舗データ
店名 みょうとうどん
住所 埼玉県加須市北平野333-4
営業時間 11:00~15:00
定休日 毎週月曜・第一日曜
リンク みょうとうどん